決算は黒字。利益も出ている。それなのに資金が尽きて事業が止まる。これが黒字倒産です。
原因は単純で、利益とお金は別のタイミングで動くからです。
ズレの正体
BtoBの取引では、納品してから入金まで1〜3ヶ月かかることが珍しくありません。一方で材料費や外注費、給与は先に出ていきます。売上が伸びれば伸びるほど、この立て替え期間の必要資金は増えます。「受注が増えたのに苦しい」という感覚の正体はこれです。
中小企業の平均像は売上2.1億円、経常利益991万円ほど。利益率は数%です。つまり、入金が数ヶ月遅れれば、1年分の利益に相当する現金が常に外に出たままの状態になります。
組み替える3つの手
① 着手金を取る
制作・工事・開発など期間の長い仕事では、契約時に30〜50%を受け取る形を標準にする。値引きではなく条件の設計です。
② 月額前払いに変える
保守、顧問、サブスクリプション型のサービスは前払いが基本。クレジットカード決済にすれば入金は数日で完了します。掛取引を「例外」にできれば、資金繰り表はかなり静かになります。
③ 支払サイトを揃える
入金が翌々月なのに支払いが翌月では、構造的に現金が足りません。仕入先との条件を見直すのは気が重い交渉ですが、一度整えれば毎月効きます。
見える化から始める
まず作るべきは、向こう3ヶ月の入出金予定表です。取引先ごとの入金予定日と支払予定日を並べるだけで、どの週が薄いかが一目でわかります。会計データと請求データを突き合わせて自動更新する仕組みは、今なら特別なシステムがなくても作れます。
利益を追うのと同じ熱量で、現金の到着日を追ってください。
合同会社ヨミノワは、秋田を拠点にAI活用の伴走支援を行っています。
