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ヨミノワ・シンクタンク|マクロ経済見通しと半期予測(電子署名付き)

    ヨミノワ・シンクタンクとは

    経済予測は外れます。当社の予測も外れうる。それでも公開するのは、外れたときに誰の予測だったか分かる形で出すことに意味があると考えるからです。AIが無限に文章を生成できる時代、匿名で責任の所在がない分析は無価値になります。名前を出して、確率を付けて、半年ごとに公開の場で答え合わせをする。このページはその実践です。

    当ページの運用ルールは3つだけです。

    1. 半年に一度、期限と確率付きの予測を出す(毎年1月・7月に更新)
    2. 前回予測の答え合わせを、消さずに残す(当たりも外れも公開アーカイブ)
    3. 予測文書には公開時点で電子署名とタイムスタンプを付す(後から書き換えられない証拠付き)

    この予測は、後から改ざんできません

    「外れた予測をこっそり書き換えたのでは?」という疑いに、当社は技術で答えます。各半期の予測はPDF化し、公開時点で電子署名サービス(GMOサイン)による電子署名と認定タイムスタンプを付与したうえで、本ページに原本として掲載します。

    タイムスタンプは「この文書がこの日時に存在し、以後1文字も変更されていない」ことを数学的に証明する仕組みです。署名済みPDFをダウンロードし、Adobe Acrobat等の署名パネルで、どなたでも検証できます。当たった予測も外れた予測も、同じ重さで残ります。

    📄 署名済み予測PDF:http://yominowa.com/wp-content/uploads/2026/07/2026-07_署名.pdf

    今後10年を規定する4つの構造変化

    ① 人口減少は「予測」ではなく「確定した過去」です。 今後10年の労働人口は、すでに生まれている人の数で決まっています。特に秋田を含む地方では、顧客も従業員も確実に減る。これは景気の話ではなく、算数の話です。

    ② 金利のある世界は戻ってきました。 ゼロ金利を前提にした借入と事業設計は、静かに前提を失っています。「借りられるだけ借りる」時代から「借りる理由を説明できる分だけ借りる」時代への転換です。

    ③ 円は構造的に弱含みです。 貿易構造とデジタルサービスへの支払い(海外SaaS・クラウド・AI利用料)により、円は売られやすい体質になっています。円だけで資産と売上を持つことは、それ自体がひとつのポジション(賭け)です。

    ④ AIによる「知能のデフレ」が進行中です。 文章作成、資料作成、分析、コードなど、これまで専門料金が取れた知的作業の価格は下がり続けます。一方で、判断に責任を持つことの価値は逆に上がります。AIは謝罪も賠償もできないからです。

    3つのシナリオ(当社の確率観)

    シナリオ概要当社の主観確率
    ぬるい金融抑圧低成長・インフレ率が金利をやや上回る状態が続く。現預金は静かに目減り約45%
    金利の反乱国債市場の動揺により金利が想定以上に上昇。借入依存の事業に逆風約35%
    機械知性ショックAIの能力向上が予想を超え、ホワイトカラー業務の価格が急落約20%

    どのシナリオでも共通して言えることが、次の戦略の土台です。

    小規模事業者の10年戦略:5箇条

    1. 損益分岐点を下げることが最強の防御です。 売上を伸ばす努力の前に、固定費を削る設計を。家賃・人件費・借入返済が軽い会社は、どのシナリオでも死にません。小規模であることは弱点ではなく、身軽さという武器です。

    2. AIは「導入するか」ではなく「どこまで任せるか」の問題です。 事務・資料作成・下書き・一次対応はAIに移せます。重要なのは、決定と責任だけは人間に残す線引きです。当社はこれを「AIは決裁の手前まで運ぶ」と表現しています。

    3. 借入は「必要だから借りる」から「借りられるうちに信用を育てる」へ。 金利のある世界では、いざという時に借りられる関係(金融機関との取引実績)そのものが資産です。無借金は美徳ですが、無取引は無防備です。

    4. 値決めを「時間単価」から「責任単価」へ移す。 AIで作業時間が10分の1になるなら、時間で課金する事業は売上が10分の1になります。売るべきは作業ではなく、成果と、その成果に対する責任です。

    5. 補助金は「もらうもの」ではなく「投資の背中を押させるもの」。 省力化・デジタル化・事業承継関連の支援策は今後も厚く続く見込みです。ただし、補助金ありきの投資は本末転倒。やるべき投資の自己負担を軽くする道具として使うのが正しい順序です。

    2026年下半期予測(第1号/2026年7月発行・答え合わせ2027年1月)

    以上の長期観を、検証可能な半年予測に落とします。前提となる7月中旬時点の現在地:日銀政策金利1.00%(6月利上げ後)、ドル円162円前後(4〜5月の為替介入後も円安基調継続)、長期金利2.6%台後半、日経平均は一時7万円タッチ。

    #予測(2026年12月末時点で判定)当社確率判定ソース
    1日銀は年内にもう一段利上げし、政策金利は1.25%になっている55%(1.00%据え置き40%/それ以外5%)日本銀行公表資料
    2ドル円の12月末終値は155〜172円のレンジ内70%(172円超15%/155円未満15%)市場終値
    3為替介入が再度あっても、円安基調そのものは転換しない75%市場推移
    4長期金利(新発10年国債利回り)は12月末時点で2.4〜3.0%60%(3.0%超25%/2.4%未満15%)市場データ
    5全国コアCPI(生鮮食品除く・2026年11月分)は前年比+2.0%以上80%総務省統計局
    62026年通年の全国企業倒産は1万件超、人手不足関連倒産は高水準継続70%東京商工リサーチ等
    7主要AIサービスの同性能あたり利用価格はさらに低下し、中小企業のAI導入ハードルは一段と下がる85%各社公表価格
    8秋田県の新設住宅着工戸数は前年割れが継続する75%国土交通省 住宅着工統計

    小規模事業者への含意(この半年、何をすべきか)

    • 予測1・4が意味するのは、借入金利は今が「これからの標準」の入口だということ。変動金利の借入がある方は、金利1.5%時代の返済シミュレーションを今のうちに。
    • 予測2・3が意味するのは、輸入コスト高の定着。価格転嫁は「できたら」ではなく経営の必須科目です。
    • 予測6が意味するのは、取引先の与信管理が地方でも他人事でなくなること。売掛の集中と回収サイトの見直しを。
    • 予測7は数少ない明るい材料。AI導入の投資対効果は半年ごとに改善しています。様子見のコストの方が高くつく局面です。

    答え合わせ(2027年1月にここへ追記します)

    #結果判定ひとこと反省
    1〜8(2027年1月記入)○/×/△

    秋田の事業者の皆様へ

    人口減少の最前線にいることは、この構造変化を日本のどこよりも早く経験しているということです。ここで通用する事業モデルは、10年後の日本全国で通用します。当社はそれを、自社で実験しながら証明しようとしている会社です。

    ※本ページの内容は当社の見解であり、将来の成果を保証するものではありません。特定の金融商品の売買を推奨するものではなく、個別の経営判断・投資判断はご自身の責任で行ってください。当社は個別のご相談も承ります。