「AI時代に生き残るのはどんな人材か」という問いに、いくつも答えが出回っています。プログラミングを学べ、データ分析を学べ、と。
現場の実感から言うと、答えは単一のスキルではありません。3つの層が重なっている人です。
3層能力スタック
- ①経営コンサル力 — 相手の話を聞き、課題を掴み、何を測るべきか(KPI)を決められる
- ②抽象設計力 — 業種をまたいで構造を見抜き、全体像を描ける
- ③AI操縦力 — AIに的確な指示を出し、素早く形にできる
重要なのは、これが足し算ではなく掛け算だということです。どれか一つがゼロなら、全体がゼロになります。
なぜ掛け算なのか
①だけの人——課題は分かるが、形にできない。提案書止まりで終わります。
③だけの人——AIは使えるが、何を作るべきか分からない。言われたものを作るだけで、単価が上がりません。
②だけの人——構造は語れるが、具体に落ちない。評論家になります。
3つが重なった瞬間に、聞いたその場で作れるという状態が生まれます。ここに、これまでなかった価値があります。
非エンジニアにこそ勝機がある
意外に思われるかもしれませんが、この3層を揃えやすいのは、実はエンジニア出身ではない人です。
理由は単純で、③が最も習得しやすくなったからです。AIへの指示は自然言語で書けます。プログラミング言語の習得に何年もかけていた時代とは、前提が違います。
一方、①経営を語る力と②構造を見抜く力は、短期間では身につきません。長く商売をしてきた人、いろいろな業種を見てきた人が持っている資産です。
つまり、経験のある人が③を後付けするほうが、技術者が①②を後付けするより速い。
経営者自身に当てはめる
これは支援者の話だけではありません。中小企業の経営者は、すでに①と②を持っています。
数字を見て判断してきた経験。業界の構造を理解していること。あとは③だけです。
③の入り口は、難しくありません。日々の業務でAIに何か一つ聞いてみる。それを3ヶ月続ける。それだけで、社内の誰よりも操縦に慣れます。
3つ揃った経営者は、地方では圧倒的に希少です。
合同会社ヨミノワは、秋田を拠点にAI活用の伴走支援を行っています。
