「AIを業務に入れたい。でも月いくらかかるのか読めないから怖い」。これも本当によく聞く声です。
金額の見当がつかないと、稟議も上げられません。そこで、実際に動いている構成の内訳を公開します。
内訳
- 開発ツール(Cursor Pro):月額 約3,000円
- AI本体のAPI利用料:月額 約3,000〜7,500円
- データベース(Supabase):月額 約3,700円
- 公開サーバー(Vercel等):月額 約3,000円
- 独自ドメイン:年間 数千円
合計すると、月額13,000〜17,000円程度。これで開発環境から本番稼働まで一式そろいます。
何が起きているのか
10年前、同じことをやろうとしたら、サーバーを買って置き場所を確保して、保守要員を用意して——初期費用だけで数百万円でした。それが月1万円台になったのは、必要なものが全部「使った分だけ払う」形で借りられるようになったからです。
さらに重要なのは、使わなくなったら止められること。買い切りの設備投資と違い、試して合わなければ翌月から支払いが消えます。リスクの構造がまるごと変わったのです。
「フレームワークを入れない」という判断
AI開発の界隈には、便利そうな枠組み(フレームワーク)がたくさんあります。しかし中小企業の実務では、これらを入れないほうがうまくいくことが多い。
理由は2つ。①抽象化の層が増えると、何が起きているか分からなくなる。②入れ替わりが激しく、半年で古くなるリスクがある。
シンプルにAIを直接呼ぶだけの構成なら、固定費も学習コストも最小で済みます。「最新の技術スタックを全部入れる」のではなく「必要最小限で始める」。これが固定費を1万円台に抑えられる理由です。
経営判断としての読み方
月1万7千円は、パート従業員1人の1日分の人件費にも届きません。この金額で「試してみて、ダメなら止める」ができる。
見積書に数百万円と書かれた瞬間に思考停止していた領域が、今は「とりあえずやってみるか」の範囲に降りてきています。金額を知ることは、それ自体が経営判断の材料です。
合同会社ヨミノワは、秋田を拠点にAI活用の伴走支援を行っています。
