自社のホームページや、導入した業務システムについて「なんか使いにくいんだよな」と感じたことはありませんか。その違和感、実は言語化できます。
UXデザインの世界には、人間の認知の癖を整理した心理法則があります。代表的な5つを紹介します。
①ヤコブの法則
ユーザーは他のサイトで慣れた操作を、あなたのサイトにも期待する。だから「独自性のあるナビゲーション」はたいてい失敗します。ロゴをクリックしたらトップに戻る、カートは右上——この慣習を破ると、それだけで離脱が増えます。オリジナリティは操作性ではなく中身で出すのが鉄則です。
②フィッツの法則
ボタンは大きく、指の近くにあるほど速く押せる。当たり前に聞こえますが、スマホで見たときに「お問い合わせ」ボタンが小さく画面下端にある会社サイトは驚くほど多い。押しにくいボタンは、押されません。
③ヒックの法則
選択肢が多いほど、人は判断に時間がかかり、最終的に選ばなくなる。メニューが15項目ある会社サイトより、5項目のほうが問い合わせが増えることがあります。メニューを削るのは、情報を減らすのではなく決断を助ける行為です。
④ミラーの法則
人間の短期記憶は7±2個が限界。フォームの入力項目が12個あると、途中で心が折れます。「まずは名前とメールだけ」で受け付けて、詳細は後から聞く。これだけで問い合わせ数が変わります。
⑤ドハティのしきい値
システムの応答が400ミリ秒以下だと、人は作業に没頭する。逆に1秒待たされると集中が切れる。自社サイトの表示速度を測ったことがない会社は、一度測ってみてください。地方の会社サイトは画像が重いまま放置されているケースが多いです。
診断トークとして使う
この5法則の価値は、「なんとなくダメ」を「ヒックの法則に反しています」と説明できるようになることです。社内で改善を提案するとき、根拠のある言葉があると話が通ります。
まずは自社サイトをスマホで開いて、①〜⑤を1つずつ当ててみてください。だいたい2つか3つ、思い当たるはずです。
合同会社ヨミノワは、秋田を拠点にAI活用の伴走支援を行っています。
