経営指標は種類が多すぎて、どれを見ればいいか分からなくなります。ここでは「これだけ押さえれば十分」という健全ラインをまとめます。
早見表
| 指標 | 健全ライン | 意味 |
|---|---|---|
| 自己資本比率 | 30%以上 | 財務の体力 |
| 流動比率 | 200%以上 | 短期の支払い能力 |
| 手元資金 | 月商3ヶ月分 | 突発事態への耐性 |
| ICR | 1.0超(できれば3以上) | 利息を払える利益があるか |
| 労働分配率 | 全産業平均53.6% | 粗利のうち人件費の割合 |
| 離職率 | 10%以下 | 組織の安定 |
| LTV/CAC | 3.0以上 | 顧客獲得投資の効率 |
| 受注率 | 10〜15%(優秀30%) | 商談の質 |
| 安全余裕率 | 20%以上 | 損益分岐点からの距離 |
使い方
年に1回、決算書を手元に置いて9項目を埋めてください。全部が合格である必要はありません。赤信号が何個あるか、どこに偏っているかを見ます。
- 財務系(自己資本比率・流動比率・手元資金・ICR)に赤が集中 → 資金繰りの構造問題。金融機関との対話と、補助金・支援策の検討が先です。
- 人・組織系(労働分配率・離職率)に赤 → 業務量の問題。人を増やす前に仕事を減らす方向を検討します。
- 営業系(LTV/CAC・受注率)に赤 → 集客より先に、商談プロセスの改善が効きます。
毎年同じ方法で測る
大切なのは、精緻さより継続です。計算方法が多少雑でも、毎年同じ方法で測れば変化が見える。変化が見えれば、打った手が効いたかどうかを判定できます。
会計ソフトのデータから9項目を自動計算する仕組みは、専用システムがなくても作れます。年に1回、A4一枚の健康診断書が自動で出てくる。そこから始めてみてください。
合同会社ヨミノワは、秋田を拠点にAI活用の伴走支援を行っています。
