補助金の話題は、たいてい「今年はいくら付くか」で語られます。ですが2027年度に向けて、金額より先に変わりそうなのは出る時期のほうです。
国の方針に「補正予算依存からの脱却」という言葉が入りました。これまで恒常的に続いてきた施策は、秋の大型補正予算に乗せるのではなく、最初から当初予算に組む。補正は「真に緊要性の高い施策」に限定する、という整理です。
この一言が効くのは、申請する側の暦です。これまでの型は「11月ごろに補正予算が成立 → 年明けに公募」でした。当初予算に移れば「年末に予算が決まる → 春に公募」へ寄ります。同じ制度でも、公募の時期が数か月動く可能性があります。
もう1つ、器の形も変わります。令和9年度の概算要求方針では、新しい投資枠について要求上限を設けず、事項要求も可、複数年度の計画を基本とすると整理されました。基金の「3年以内」という原則も見直しの対象です。単年度で使い切る前提の補助金から、複数年で走る補助金へ、設計思想が寄っています。
やることは2つです。①去年の公募時期を基準に準備を組んでいるなら、その前提を一度外す。②各省の概算要求は8月末に出そろうので、9月に一度、自分の業種に関係する省の要求内容を見ておく。
締切を追う癖より、暦が動いたことに先に気づく癖のほうが、来年は効きます。
合同会社ヨミノワは、秋田を拠点にAI活用の伴走支援を行っています。
