「今月いくら売れるか分からない」——単発受注中心の会社が抱える最大のストレスです。これを和らげる方法が、収入の一部を月額化することです。
数字で見る月額化の力
月5,000円のサービスを100社が契約すれば、月50万円、年間600万円。単価は小さくても、積み上がれば事業の土台になります。しかも毎月の入金が読めるので、資金繰り表が静かになります。
鍵は解約率
月額モデルで最も重要なのが解約率(チャーンレート)です。国内のBtoBサービスでは月0.5〜2.0%が一般的。3%を超えると「バケツの穴が大きすぎる」状態で、新規を取っても取っても総数が増えません。
月2%の解約なら平均継続は約50ヶ月。月5%なら20ヶ月。この差が、事業として成立するかどうかを分けます。
解約されない設計
解約を防ぐ最大の要因は、代替が効かないことです。汎用的なサービスは比較され、乗り換えられます。逆に、その業種・その地域の事情に食い込んだサービスは代わりがありません。
- 建設業向けなら、地域の建材業者の価格表に対応している
- 介護事業所向けなら、自治体の様式に合わせた書式で出力される
- 農業向けなら、その作物・その気候の栽培暦に沿っている
「広く浅く」ではなく「狭く深く」。中小企業がサブスクをやるなら、この方向以外に勝ち筋はほとんどありません。
既存事業から始める
いきなり新サービスを作る必要はありません。今やっている単発業務のうち、毎年・毎月繰り返し発生しているものを探してください。年1回の点検、定期的な相談対応、季節ごとの資料更新。これを「年◯万円の年間契約」にまとめ直すだけで、月額モデルの入口になります。
顧客にとっても、都度見積より予算が立てやすい。双方にメリットのある組み替えです。
合同会社ヨミノワは、秋田を拠点にAI活用の伴走支援を行っています。
