日銀短観は、大企業製造業の業況判断ばかりが報じられます。2026年6月調査は+22(前回比+5の改善)でした。ですが中小企業にとって効く数字は、もっと後ろのページにあります。
借入金利の水準が上がると見込む企業の割合を示すDIが、全規模で61。3か月後の9月時点の予測は67です。つまり企業の6割超が、金利上昇をすでに自分の事として観測しています。
もう1つ、静かに効く数字があります。企業が事業計画で使っている想定為替レートは、2026年度で1ドル152.57円(3月調査の150.10円から円安方向へ修正)。一方、7月の実勢は161〜165円で推移していました。
つまり多くの会社の計画書が、実勢より10円ほど円高の前提で書かれていることになります。輸入する原材料や燃料を使う会社なら、その差はそのまま原価の見誤りになります。
さらに、中小企業の非製造業の設備投資計画は2026年度で-8.3%。金利は上がると見ているのに、投資は絞る。「様子を見る」という判断が、数字の形で表れています。
やることは、たぶん1時間で終わります。借入を「変動か固定か」「残り何年か」の2列で並べる。想定為替を使った見積があるなら、その数字を確認する。この2つを見ておくだけで、次に金利や為替が動いたときに慌てる量が変わります。
合同会社ヨミノワは、秋田を拠点にAI活用の伴走支援を行っています。
