「設備を入れたいが使える補助金が見つからない」から始まり、制度の棚卸しと伴走支援で交付金の採択まで進んだ農業・食品加工分野の事例。合同会社ヨミノワ(秋田市)の補助金支援。
この事例は、お客様が特定されないよう社名・地域・時期を伏せて書いています。数字は納品物にある実測のみで、盛っていません。
業種
農業・食品加工(米の加工受託と、副産物の資源化)
規模
従業員あり。事務作業は常に手いっぱいという状態でした。
困りごと
「数千万円規模の設備を入れたい。でも、使える補助金が見つからない。」
設備の必要性ははっきりしていました。詰まっていたのは、そこではありません。
- 制度の数が多すぎて、どれが自社に当たるのかが分からない
- 管轄が違う制度どうしは並行して出せるのか、出せないのかが分からない
- 事務作業が手いっぱいで、調べる時間そのものが取れない
補助金が無いのではなく、探す時間と、探し方の地図が無い状態でした。
やったこと
- 制度の棚卸し。 国・県・市町村の制度を横断で洗い出し、管轄・補助率・上限・締切を1枚の表にしました。「並行して出せる/出せない」も、所管に電話で確認したうえで表に書きました。
- 狙う本命を1つに絞る。 補助率がいちばん高くなる枠を本命に置き、外れたときの回り先も同時に用意しました。
- 段取りと材料を、先にそろえる。 公募要領が出てから動き出すと間に合わないので、要領が出る前に必要な資料と検討事項を洗い出し、公表と同時に最新版へ差し替える段取りを組みました。
- お客様向けの資料は、むずかしい言葉を訳した版で。 「交付決定の通知が来る前に発注すると対象外」といった落とし穴を、判断できる形の紙にして渡しました。
- 採択後も伴走。 計画の変更、実績の報告まで続けています。
変わった数字
- 交付金に採択:1件(制度の調査から採択まで伴走)
- 別の制度でも採択:1件(交付申請の手続きへ)
- ヨミノワが関わった期間:約2年
補助の金額は、お客様の経営情報にあたるため公開していません。
期間
約2年(制度調査 → 申請 → 採択 → 採択後の事務まで、継続中)
この事例での当社の役割
当社は「見えなかった経営の地層を掘り起こし、横につないで、一緒に事業を育てる会社」です。この事例を、その3つに分けるとこうなります。
| この事例でやったこと | |
|---|---|
| ① 掘る | 国・県・市町村の制度を横断で洗い出し、並行して出せるかを所管に確認して1枚の表にした |
| ② つなぐ | むずかしい言葉を訳した資料にした。官公署に出す書類の作成は行政書士の業務なので代行していない |
| ③ 育てる | 採択後の計画変更・実績報告まで伴走を続けている |
この事例から言えること
補助金の仕事は、書類を書く仕事ではありません。 いちばん時間がかかったのは、「どの制度に、どの順番で並ぶか」を決めるところでした。当社がお引き受けしているのはこの設計と、判断の材料をそろえるところです。官公署に提出する書類の作成は行政書士の業務にあたるため、代行はしません。
そして採択されてからのほうが長い、というのが実際のところです。計画の変更、実績の報告、財産の処分制限。ここで手が止まる事業者はとても多く、ヨミノワが伴走しているのは主にこの後半です。
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最終更新: 2026-10-12