合同会社ヨミノワは、業務にAIを全面的に使っています。隠していません。むしろ、使い切ることを方針にしています。
このページは、当社がAIなどの道具をどう使い、どこまで責任を持つのかを、お客様に先にお伝えするためのものです。
1.何を、どこまで道具に任せているか
調査、分析、文章の下書き、システム開発、定型業務の自動化まで、日常業務の大部分をAIとともに行っています。小さな会社でありながら秋田県内の中小企業 約20社を継続して支援できているのは、道具を使い切っているからです。
浮いた時間は、お客様の数字を掘り起こし、その意味を考え、次に会うべき相手へつなぐことに使っています。
主要な道具
- Claude(Anthropic):調査・分析・文書作成・設計の検討
- Claude Code:システム開発、テスト、社内データの整合性チェック
- 自社開発の自動処理基盤:日次・週次の定型処理。代表が関与しなくても継続して稼働します
- ローカルLLM:インターネットに接続しない環境での処理。機密性の高い情報はこちらで扱います
2.なぜ隠さないのか
AIを使っているかどうかは、もはや成果物の品質を判断する材料になりません。問われるのは、何を作るべきかを設計できるか、出力の良し悪しを判断できるか、その結果に責任を持てるかです。
AIの利用を伏せて人手の工数を装うよりも、使い方と責任の所在を先に開示するほうが、お客様にとって判断材料として価値があると当社は考えています。
3.ただし、署名するのは人間です
AIの出力が、そのままお客様に届くことはありません。
- 最終的な確認・判断・署名は、すべて代表社員が行います。
- 「AIが出力した内容なので」という説明を、当社が免責の理由に使うことはありません。 誤りがあれば当社の責任です。
- 法律上の判断が必要な場面や、官公署に提出する書類の作成が必要な場面では、当社が結論を出したり書類を作成したりせず、弁護士・行政書士等の適切な専門家へおつなぎします。これはAIを使うかどうかとは無関係に、当社が守っている線です。
作業は道具が担い、判断と署名は人間が引き受ける。これが当社の基本的な形です。
ただし、2026年4月から9月まで運用していたブログの自動投稿(公開中240本)は、この原則の例外になっていました。 生成AIが作成した記事を、代表社員の公開前の確認を経ずに公開していました。2026年9月23日に自動投稿を停止し、該当する記事の冒頭にその旨を表示しています。記事の内容の責任が当社にあることは、ほかの成果物と変わりません。経緯は正誤表に記録しています。
この半年、AIだけで記事を回したことで、道具に任せてよいところと、人が手を入れなければ伝わらないところの境目を、自社の数字で確かめることができました。この実感が、道具と人が役割を分けて一緒に仕事をする当社の進め方「AHW」の出発点になっています。
4.国の枠組みとの関係
当社は、AIの活用にあたり次の枠組みを踏まえて運用しています(2026年8月14日時点で確認した最新版)。
- 人工知能関連技術の研究開発及び活用の推進に関する法律(AI新法):2025年6月4日公布、2025年9月1日全面施行。企業に向けた条項は第7条「活用事業者の責務」が中心です。
- 人工知能関連技術の研究開発及び活用の適正性確保に関する指針:2025年12月19日決定(同法第13条に基づくもの)。
- 人工知能基本計画:2025年12月23日閣議決定。
- AI事業者ガイドライン(第1.2版):総務省・経済産業省、2026年3月31日公表。当社が実務の拠りどころとしている中心的な文書です。
- 著作権法第30条の4および文化庁「AIと著作権に関する考え方について」
- 個人情報保護法
- IPA「SECURITY ACTION」:当社は宣言済みです。
なお、AI新法は事業者に細かな義務を課す規制法ではなく、国の推進体制を定める基本法です。そのため当社の姿勢は「法令で決められたから守る」ではなく、ガイドラインの考え方を自主的に実装するというものです。具体的な運用は生成AI活用ガイドラインに定めています。
5.具体的にやっていること
- 透明性:どこに道具を使ったかを、お客様に説明できる状態を維持しています。
- 人間による最終確認:外部へ出るものは、必ず代表社員が確認します。
- データの分離:お客様の実名・財務情報を含む領域と、通常の作業領域を分けて管理しています。
- 機密はローカルで処理:外部に出せない情報は、インターネットに接続しない環境で処理します。
- 記録を残す:業務の記録は自動でバックアップし、事業所とは物理的に離れた場所に保管しています。事業所が被災しても、業務の記録が失われない構成としています。
6.道具を使っても、変わらないもの
道具は、資料を速く正確につくります。しかし、数字が何を意味するのかをお客様の目を見て伝えること、その後に起きることを一緒に引き受けることは、道具にはできません。
当社がAIを全開で使うのは、そちらに時間を寄せるためです。
活用方針づくり、社内ガイドラインの整備についてのご相談は、お問い合わせフォームから承っています。
本ページは2026年8月14日時点の内容です(2026年9月23日、「3.」にブログの自動投稿についての追記を行いました。2026年10月12日、見出しと文言を整え、「1.」に浮いた時間の使い道を1段落足しました。責任の範囲に変更はありません)。参照している国の文書は随時更新されるため、当社では年1回以上の見直しを行っています。