AIに時間感覚がないのは、実は3つの異なる「時間の層」を混ぜて考えているからです。整理すると、解決策が見えてきます。
第1層:Vault(永久保管庫)。過去のすべての記録が同時に存在する層。議事録、メモ、日報。Obsidianやnotionに溜まっているファイル群がこれです。哲学的にはEternalism(永久主義)── 過去も現在も未来のメモも、データベースの中では「同時に存在」しています。
第2層:Session(今この瞬間)。AIとの1回の対話。ChatGPTの1セッション、Claudeの1会話。ここには「今のプロンプトと応答」しか存在しません。哲学的にはPresentism(現在主義)── 今だけが存在する。
第3層:Calendar(社会的時間)。Googleカレンダー、予定表、他者との約束。「火曜10時はA社の定例」「金曜はノー残業デー」。他者との関係で決まる時間。
AIが「先週の話を忘れる」のは、第2層しか持っていないから。解決策は、AIに対話を始めるたびに第1層(Vault)と第3層(Calendar)の情報を渡すこと。
実装は意外と簡単です。「今日は月曜、先週の会議ではXを決定、今日のカレンダーにはYがある」── この3行をプロンプトの冒頭に置くだけで、AIの応答品質は別物になります。