中途採用のコストは、1人あたり650.6万円という調査があります。求人広告費や紹介手数料だけでなく、面接にかかった社内工数、入社後の研修費(1人あたり34,606円程度)、戦力化までの期間を含めた金額です。
さらに厳しいのが、入社後の「やっぱり離職」が39.6%という数字。せっかく採用しても、4割近くが定着せずに離れていく。地方の中小企業ではこの痛みが特に重く響きます。
「採れない」を前提に設計し直す
採用市場は9割以上の企業が積極採用を掲げながら人が集まらない状態です。加えて2024年以降、残業という力技で不足を埋める道も実質的に封じられました。
つまり「頑張って採る」は、もはや戦略として成立しにくい。ならば問いを変えるべきです。この仕事は、そもそも人がやる必要があるか。
人がやらなくていい仕事の見つけ方
判定基準は3つです。
- 毎回ほぼ同じ手順である(転記、集計、定型メール、日報の清書)
- 判断より作業の比率が高い
- 間違えても即座に取り返せる(下書き段階の作業)
この3つに当てはまる業務は、AIに下書きを作らせ、人が確認する形に変えられます。介護記録なら、音声で話した内容を文章化して定型フォーマットに落とすところまで。1日2時間かかっていた記録が30分になれば、年間で570時間。時給1,500円換算で約85万円分の時間が現場に戻ります。
伝え方が大事
社内で説明するときは「人を減らす」ではなく「人がやるべきことに集中する」と伝えてください。過疎地域では特に、雇用への感度が高い。実際、目的も後者です。採用に650万円を投じて4割が離れる構造から抜けるために、まず仕事の総量を減らす。順番はそれで合っています。
合同会社ヨミノワは、秋田を拠点にAI活用の伴走支援を行っています。
