「今年は伸びました」という言葉には、実は3つの異なる中身があります。分けて見ると、次に打つ手が変わります。
成長の3分解
① 新規顧客による増加
新しいお客様が増えた分。獲得コストがかかります。
② 既存顧客の単価上昇
同じお客様がより多く買ってくれた分。追加コストはほぼゼロ。最も効率のいい成長です。
③ 解約・離脱による減少
出ていった分。ここがマイナスの成長です。
①+②+③の合計が、見えている売上成長です。合計がプラスでも、②がゼロで①だけが支えているなら、広告を止めた瞬間に成長は止まります。逆に②だけでプラスを維持できるなら、事業は非常に強い状態にあります。
NRRという指標
②と③をまとめて見るのがNRR(売上継続率)です。前年の顧客だけを追いかけて、今年いくら払ったかを前年比で計算します。
100%を超えていれば、新規獲得がゼロでも売上は増えます。この状態を目指すのが、継続型ビジネスの王道です。
複数年で見る
単年の伸び率は、たまたま大型案件が1本入っただけかもしれません。3年間の平均成長率(CAGR)で見ると、実力が分かります。
計算は簡単です。3年前の売上を1として、今年の売上が1.33倍なら、年平均約10%成長。エクセルで数式1本です。
中小企業がまずやること
顧客ごとの年間売上を、2年分並べる。これだけです。増えた顧客、減った顧客、消えた顧客が一覧になります。
多くの会社で、この一覧を初めて作ったときに驚きが起きます。「大事にしていた顧客の売上が実は減っていた」「気にしていなかった顧客が伸びていた」。顧客別・年別の売上一覧は、あらゆる経営資料の中で最も費用対効果が高いものの一つです。
会計データがあれば自動で作れます。まずここから始めてください。
合同会社ヨミノワは、秋田を拠点にAI活用の伴走支援を行っています。
