中小企業の労働分配率は平均で約8割と言われます。労働分配率とは、稼いだ粗利のうち、どれだけが人件費に回るかの割合です。8割ということは、粗利の大半が人件費に消えているということ。これが「忙しいのに残らない」の正体です。
ここに、いま二つの圧力がかかっています。ひとつは賃上げの流れ。人を確保するには給与を上げざるを得ません。もうひとつは物価高で、固定費も上がっています。賃金は上げたい、でも利益は守りたい──このジレンマに多くの経営者が挟まれています。
AIが効くのは、この「人件費の使い道」を変える点です。人を減らすのではなく、人の時間を、より付加価値の高い仕事に振り向ける。定型作業をAIに任せ、空いた時間を接客・提案・改善に使えば、同じ人件費から生まれる粗利が増えます。
労働分配率は「下げる」ものではなく、「同じ分配率でより多くを生む」よう設計し直すもの。賃上げを止めずに利益を守る道は、一人ひとりの生産性を上げることにあります。AIはそのための、現実的で安価な道具です。
合同会社ヨミノワは、秋田を拠点にAI活用の伴走支援を行っています。