「AIで何ができますか?」──相談の多くは、この問いから始まります。ですが、ここに落とし穴があります。
経営学に「ジョブ理論」という考え方があります。顧客は製品を「買う」のではなく、自分の用事(ジョブ)を片付けるために製品を「雇う」という見方です。これはAI導入にもそのまま当てはまります。
あなたがAIを「雇う」目的は、本当は「AIを使うこと」ではないはずです。「人手不足を解消したい」「残業を減らしたい」「補助金を取りたい」「同業他社と差をつけたい」──こうした具体的な用事のはずです。
ここを取り違えると、せっかく導入しても「結局使わなくなった」になります。逆に用事がはっきりしていれば、選ぶツールも、効果の測り方も、自然と決まります。
だから最初の問いは「AIで何ができますか」ではなく、「今、いちばん困っていることは何ですか」であるべきです。困りごとから逆算すれば、AIは道具として正しく働きます。技術から入らず、用事から入る。これがAI導入を失敗させないいちばんのコツです。
合同会社ヨミノワは、秋田を拠点にAI活用の伴走支援を行っています。